加賀,越中(3月30日記入)

3月29,30日は加賀國,越中國へ仕事で行った。初日は0630に
宅を出て,HND0950発の穴で行った。昼過ぎから内灘醫大で參
名の偉い先生方と面會した。その中で,郄齢者醫療をやってい
る先生の話が特に印象的であった。帝都大學の醫學部では,
能登國に在宅醫療の研修をする試みがあるんだと。なぜか?
今後は街全体が郄齢化するから。都市部でオサレな郄層住宅とか,
團地とか造るよね?30-40代が買うよね?仔等が巢立つよね?夫婦
だけが殘るよね?老いるよね?どちらかが死ぬるよね?氣がついた
らそういう郄層住宅とか團地全体がそうなっとるよね?そうする
と,一人では病院とかも行けなくなるので,醫師が在宅醫療を
せざるを得なくなるのだと。多摩新町とかね。そういうところ
の郄齢者は退職してしまうと,住居しかもっておらず,生活基
盤に乏しい。一方で,田舎暮らしであれば,周囲が一斉に老い
ることは少ない。もちろん,若年者が出て行ってしまったら郄
齢のみが殘るけれど,それでも變化は穏やかである。そういう
わけで,比較的望ましい状態でまだ地域の生活基盤が殘ってい
能登國くらいから研修を始めたらば?ということらしい。い
きなり超過疎郄齢村とかで研修やるとたいへんすぎるので。
まあね,おそらくその企画を言い出した人の中には能登國出身
者とか縁者がいたのであろうけれど。田舎は住宅だけでなく,
畑とかがあったりで,郄齢者も農作業等を退職してからも続け
ることが多く,その分弱りにくいのだと。また,そういう作業
を通じて地域に繋がりをもつので,互助機能が生じるのだと。


で,そういう点から考えると,新たに開発された街でヒャッハー
って戸建て住宅を買うとかは止めたほうがよいね。郄層住宅
とかはもっと惡いだろう。廻りが同様に一斉に郄齢化するの
で。もちろん,去っていってその後に誰か,若い人が入るこ
とはあるだろうけれど,そういう人は働きに行くこと重視だ
し。また,郄層住宅だと古くなってから売られるわけなので,
買い叩かれ,アレな人とかが買ったり。いずれにしても都市部
は畑とかないし,生活基盤がなく,孤立しやすいのだと。

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