そうなんですよ,川崎さん.


生命倫理 by oosakakko (2010/01/04 02:51)

自分で介護とか身内の認知症という事態になりますと
それまで「あたりまえ」と思っていた生命倫理
ヒューマニズムの常識が現実の壁にぶつかりますね
嚥下障害が始まった時に「胃ろう」をするかどうかが
一つの分岐点です。これを装備しますと非常に簡単に
寿命だけがあと5〜6年延びます



そうなのです.両祖母とも,嚥下障害はないようですが,
實祖母の痴呆がかなり殘酷です.昨日記述したとおり,
彼女は自分の息子(tunguskaさんの父)のことを忘れていま
す.彼女の夫(tunguskaさんの祖父)は戰争で早い時期に亡
くしており,おそらく現在の記憶にも殘っていないのでし
ょう.出征がいつだったかは詳しくは知りませんが,おそ
らくは10年も一緒には暮らしていないでしょう.介護して
いるのに自分が認識されないのは空しいと思います.父は
そのため,近所の病院に遣ることを決めたのかもしれませ
ん.


父によると,空調以外に音がない部屋にずっと祖母はいる
のに,退屈だとか,退院できるのはいつだとか,尋ねない
らしいのです.恐らく,いつから自分がそこにいるか,と
いう記録を自身の中に持たないので,退屈だという感覺も
生じないのかもしれません.


そういう状況は,曾孫(tunguskaさんの小僧,仔娘。)も見
ておいた方がよいと思うのだけれど,tunguskaさん母は何
故か,子供達は連れていくな,と言っておりました.これ
だけ空間的に離れているのですから,あと話が出来る回數
は10回もないでしょうに.


tunguskaさんのもつ曾祖母(すなわち,その痴呆の祖母の義
母)の記憶は3つしかありません.最も古いものが,まだ曾
祖母が比較的元氣だったとき,そしてtunguskaさんが御幼
少で怪獣を討伐するのが好きだったとき,曾祖母も一緒に
討伐した(叩いただか蹴った)記憶.これは本当に申し訳な
いと思っている.次はあんかけそばをこぼして曾祖母にかけ
たとき.たぶん,熱い汁は直接かかっていないと思うけれど,
服にはこぼれたかもしれない.そして次は葬式.宅に大勢の
人が来て,自分も着慣れないごわごわした服を着させられ,
ミラーマンの人形で遊んでいるときに,tunguskaさん父の勤め先
の人が薄荷の飴(?)を呉れたと言う記憶.


小僧と仔娘。は,父方(tunguskaさん方)の曾祖母の記憶は
皆無だろうなあ.

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