出力

本日は1A-301室だったかに講演を聞きに行った。伊万里の人
だった。文部大臣賞とかをとった人なので,こちらの業界で
言えば,蝦夷大學のtm先生くらいすごい人なのだろう。電腦
画像描画やら画像理解,とくに光源やら質感やらの話であっ
た。そういう研究とtunguskaさんの畑は近いのだけれど,収
穫郄が全く違う。当然,向こうの方が格段に大きい。本日の
話を聞いて思ったわ。やはり,出力があるのと無いのとの違
いなのだろうと。論文を出すとかいう出力ではなく,現實界
への出力のことである。たとえば,電腦画像描画だと,特撮
映画やら商品呈示といった分野へ直結する出力がある。kz氏
も仰っていたけれど,われわれの畑だと,實驗手法を巧妙に
仕組むことは藝当に近いくらい美しくやったとしても,それ
で現實界ではナンボになるん?というところが大きく欠けてい
る。現實界で他人を説得できるほどの幅と安定性,効果の大
きさがあるような現象をわれわれは扱っていないように思う。
なので,出資者の御財布の紐は固いままなのだろう。

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