それはない

本日は午前中に羽球團の練習があった.午後から小僧と總監督
が帝都に先に行って用事を済ませて,tunguskaさんと仔娘。が
後から追いついた.そして飯田橋で晩飯を喰うた.店はそれな
りに混んでいた.肉玉そばを喰うた.でも,それはないと思っ
た.味が偏っていて不味かった.層の順序や焼く手順は一般的
な市内のそれに概ね従っていた.ただ,最期につける御多福だ
けがついている味で,そばはボソボソであった.これはおそらく,
次の理由による.鉄板前12席,卓20席と客數が多く,回轉數を上
げようとするためか,1枚の焼き時間がかなり短い.肉を載せて
ひっくり返してから完成(供出)までが約5分であった.これだけ
短時間にできるのはそばをあらかじめ焼いてしまうせいである.
大きな袋に入った大量のそばを,客足がやや引いた隙にガーッと
焼いていた.そして,袋から出して焼くときに,大将が手でち
ぎったり篦でかき混ぜたりするときにブツブツに切れてしまう.
これを大きな器に戻して,あとは1枚ずつ焼くときに再加熱する.
この一連の過程でとくに何も付けずに焼いているのでそばには
味が付かない.まあ,そういう薄味が持ち味だという解釈も可
能ではある.ひとつ思ったのは,生地,鰹粉,洋白菜,葱,
もやし,ときて,ここで再度鰹粉を振っていた.これは恐らく,
上述のように味が薄いことを補うためであろう,ということ.
この仮説を支持する知見としては,隣で喰うていた夫婦は何度
もなんども御多福を追加してそばにかけていた.これは相当味
が薄く感じたことを反映しているのかもしれない.まあね,
市内は田舎に比べて味は薄めという前提に基づけば,これは
これでよいかもしれないが,田舎方式に慣れたtunguskaさん
には不滿であった.再加熱する方式も見たことがない.この
店は車站から近くて便利ではあるが,もう行くことはないだろう.
あと,大将がカリカリしていて,従業員もビクビクしながらやってい
た.混んでいる時間ではあったが,そういう状態だと客も樂し
めない.

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