なんのために

省庁系の研究助成に応募するには，最近はこれに登録する必要が
ある．これは，研究費が特定の研究者に偏りすぎないようにする
という名目で作られたようである．あとは電網で応募しやすくす
るｶﾗｸﾘを作るためでもあるようだ．しかし，というか案の定，使
いにくい．例えば，ある頁では平成で入力させ，別の頁ではほぼ
同じ情報を西暦で入力させている．一体どっちなのだ．もしかし
て，元号と西暦の変換を通じて，応募者の算術能力を見極めよう
としているのかもしれない．


加えて，愚の骨頂であるのが，既に応募している助成の情報が
逆引きできない点である．例えば，すでにある研究助成に応募
しているとする．その後に募集が開始された別の助成に応募す
るとき，素直に既に別のものにも応募したことを申告する頁が
あるのだが，そこで既に応募したものを検索できれば手間が省
けるし，正確なはずなのに，たとえ自分が応募したものでも再
度最初からこれまでの応募経歴を入力し直さなければならない．
この仕組みを作った役人は阿呆かと．素直度を測るための苦行
なのか．


さらに，そのこれまでに応募した経歴を入力するとき，助成金
の配分があるか，ないかを選択する箇所がある．これが全く曖
昧である．未採択==配分なしという意味か?この入力頁にはﾍﾙﾌﾟ
釦があるのだが，押せない(ﾘﾝｸなし)．で，御助け電話番號が
出ていたので架電してみると，それは答えられない，個々の助
成金配分省庁へ問い合わせろ，と言われた．しかし，個々の助
成金配分省庁が発行した手引きによると，それはその御助け電
話番號に問い合わせろ，と書いてあり，無限回廊である．


まあいいですよ，そんなに期待していないから．

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